ほ場の大区画化等反映／排水改良も 年度内改定へ／道農政部 ＮＮ推進方針改定本格化

　道農政部は、北海道農業農村整備推進方針（以下、推進方針）の改定作業を本格化させている。本道の農業・農村を取り巻く情勢の変化等を踏まえ、約１０年ぶりに見直すもの。現在は、全道で実施した意見交換会の内容の取りまとめを実施。地域の関係者からは、スマート農業の普及拡大に向けたほ場の大区画化や、暗渠排水整備による排水改良などを求める意見が寄せられており、地域要望を可能な限り推進方針に反映させる意向だ。今後、道議会での議論やパブリックコメントなどを経て、年度内の改定を目指す。

　推進方針の改定は、少子高齢化やＴＰＰ１１などによる経済のグローバル化、自然災害の頻発・激甚化など、情勢の変化や課題に的確に対応するため検討しているもの。改定に当たっては、８月までに全道１０ブロックで意見交換会を開催した。
　テーマは「今後の農業農村整備の進め方」と設定。今後の農業農村整備に関する共通の指針とし、事業を計画的・効率的に展開する観点から、市町村、農業協同組合、土地改良区、地域の中核となる農業者などから率直な意見を聴取した。
　各地域からは「スマート農業の普及拡大に向け基盤整備は重要」「暗渠排水のさらなる整備を」などの意見が。さらに、道営農業農村整備事業にかかる農家負担額の軽減が図られるパワーアップ事業を評価する声も寄せられた。
　道農政部は、各地域からの要望を可能な限り推進方針に反映させ、市町村、関係団体などとの連携・協働を一層強化し、本道農業・農村の持続的な発展につなげる考え。今後、道議会での議論やパブリックコメント、北海道農業・農村振興審議会への報告などを経て、年度内の改定を目指す。