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支援センター設立へ/管理や災害防止で技術指導/道農政部 ため池整備で土地連と

2021/10/22付 DOTSU-NET NEWS
 道農政部は、北海道土地改良事業団体連合会(=土地連)と連携し、近く「北海道ため池サポートセンター」を設立する方向で調整を進めている。頻発・激甚化する自然災害を踏まえ、農業用ため池の防災対策が急がれる中、各管理者に対して適切な保全管理や災害防止に関する技術的指導・助言などを行うもの。必要に応じて現地パトロールなどの点検活動も行い、ため池の保全管理体制の強化につなげる考えだ。

 農業用ため池は全国に約16万ヵ所あるとされているが、近年の豪雨や大規模な地震等により甚大な被害が発生。ため池の適正な管理・保全の重要性が増している。
 こうした状況を踏まえ、農林水産省は、防災工事等基本指針を制定。各都道府県に対して、速やかに防災重点農業用ため池を指定し、推進計画を策定するよう要請した。
 道農政部は、ことし1月14日付で防災重点農業用ため池を指定した上で、3月25日に推進計画を策定。21年度から25年度までを前期、26年度から30年度を後期として区分し、それぞれの期間に防災工事等の対策を施す農業用ため池を示した。
 今後加速する防災工事等の対策の着実な推進に向けては、土地連と連携し、近く「北海道ため池サポートセンター」を設立する方向で調整。道内の農業用ため池の管理者に対し、適正な保全管理のための啓発や災害防止に関する技術的な支援を行い、ため池の保全管理体制の強化を図る。
 具体的な業務内容については、技術的指導・助言のほか、現地パトロールなどの点検活動、管理者からの相談対応などを予定。サポートセンターの設置場所は、土地連事務所内となる見通し。

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