判定区分Ⅲ以上８４０橋／市町村管理は７１％５９６橋／国交省 ２０年度橋梁点検道内分

　国土交通省は、２０２０年度の橋梁施設点検結果をまとめた。道内分をみると、早期措置段階の判定区分Ⅲ以上に該当した橋梁は、８４０橋。このうち、市町村管理橋梁は７１％に相当する５９６橋だった。最長は、ＮＥＸＣＯ東日本管理の丘珠高架橋で橋長は２２５４メートルとなっている。

　道路改正法に基づき、１４年度からすべての道路管理者において橋梁、トンネル、道路付属物等で５年に１度の点検が義務付けられている。１８年度に１巡目の点検が完了し、１９年度から２巡目を開始している。
　点検結果は、健全の判定区分Ⅰ、予防措置段階の判定区分Ⅱ、早期措置段階の判定区分Ⅲ、緊急措置段階の判定区分Ⅳに分類している。
　道内の橋梁における２０年度の点検結果をみると、判定区分Ⅲ以上となったのは８４０橋。このうち、判定区分Ⅳは５橋で、いずれも市町村管理となっている。
　管理者別にみると、開発局は判定区分Ⅲに該当したのは全体の１０％に相当する８８橋、ＮＥＸＣＯ東日本は２.１％に相当する１８橋、道は１６％に相当する１３３橋、市町村は判定区分Ⅲと判定区分Ⅳを合わせて７１％に相当する５９６橋だった。市町村のうち、札幌市は２.７％に相当する２３橋だった。

　２０年度点検結果に基づき、判定区分Ⅳとされた橋梁はつぎのとおり。
▽亀田７号線第２万年橋跨線人道橋（函館市）＝１５.３×１.６メートル
▽風連別馬主来線蜆橋（釧路市）＝５.３×４メートル
▽沼ノ端西２条線勇払１号橋（苫小牧市）＝１５×５.１メートル
▽東老古美中通老古美三号橋（岩内町）＝６.４×３.１メートル
▽中島公園線中島橋（音威子府村）＝４４×２.３メートル