前年度実績１.６倍３２４件／簡易型ＩＣＴは５倍６０件に／開発局 ９月末ＩＣＴ活用工事

　開発局は、２０２１年度９月末段階におけるＩＣＴ活用工事の実施状況をまとめた。すでに前年度実績の１.６倍となる３２４件で実施。対象工事に占める実施率は７３％で、前年度実績と比較して５ポイント上昇した。前年度同期との比較では、件数で１４０件増加した。簡易型ＩＣＴは、前年度実績の５倍となる６０件で実施している。ＩＣＴ施工に取り組みやすい環境の整備とともに、施工者の生産性向上に対する意識の高まりが、件数の増加と実施率の上昇につながった。

　開発局は、建設現場の生産性向上に資するｉ―Ｃｏｎｓｔｒｕｃｔｉｏｎを積極的に推進。部分的な活用についてもＩＣＴ施工とする簡易型ＩＣＴや、軟弱地盤や積雪期など本道特有の課題に対応した「北海道におけるＩＣＴ活用工事の出来形管理マニュアル」を策定するなど、普及に向けた環境整備に努めている。
　２１年度９月末におけるＩＣＴ活用工事の実施状況をみると、対象工事４４２件のうち、７３％に相当する３２４件で実施。前年度実績と比べ、件数は１２４件増加し、実施率は５ポイント上昇した。取組企業数は、前年度実績と比較して１８社増の１６７社となっている。前年度同期との比較では、件数で１４０件、実施率で５ポイント上昇した。
　工種別にみると、ＩＣＴ土工は対象工事の８３％に相当する２３０件、ＩＣＴ舗装は５７％に相当する２８件などとなっている。このうち、簡易型ＩＣＴをみると、ＩＣＴ土工は２１件、ＩＣＴ舗装は４件、ＩＣＴ港湾浚渫は５件、ＩＣＴ舗装修繕は１７件、ＩＣＴブロック据付・港湾は９件、ＩＣＴ基礎・港湾は４件の計６０件となっている。

　工種別実施件数はつぎのとおり（カッコ内％は実施率）。
▽ＩＣＴ土工＝２３０件（８３％）
▽ＩＣＴ舗装＝２８件（５７％）
▽ＩＣＴ港湾浚渫＝１２件（９２％）
▽ＩＣＴ地盤改良＝８件（８９％）
▽ＩＣＴ舗装修繕＝２５件（４２％）
▽ＩＣＴブロック据付・港湾＝１１件（５２％）
▽ＩＣＴ基礎・港湾＝１０件（６７％）