厚沢部川改修 ３８６億円に／興部漁港拡張なども継続妥当／道の公共事業評価専門委

　道の２０２１年度第５回公共事業評価専門委員会（委員長・内田賢悦北大大学院工学研究院教授）が２７日、札幌市内の第二水産ビルで開かれた。再評価対象地区として、建設部が所管する広域河川改修厚沢部川地区、農政部が所管する草地畜産基盤整備釧路地区、水産林務部が所管する水産基盤整備興部地区などを審議。完了予定年度や事業費などの変更要因を審議し、事業継続を妥当と結論付けた。
　広域河川改修厚沢部川地区（江差町、厚沢部町）では、掘削残土の運搬距離の増、現地調査による護岸範囲の見直し、軟弱地盤による樋門工構造形式の変更などにより、総事業費は１６１億４６００万円増の３８６億１６００万円に。完了予定年度も２６年度から３３年度に変更した。
　草地畜産基盤整備釧路地区（釧路市）においては、草地整備改良４３ヘクタールの追加などを実施。総事業費は１２億円増の２１億５０００万円、完了予定年度は２２年度から２３年度に改めた。
　水産基盤整備興部地区（興部町）では、陸揚岸壁や用地等が不足し漁港を拡張する必要が生じた状況に対応。総事業費は１３億１５００万円増の４９億９０００万円、完了予定年度は２１年度から２７年度に見直しを図った。
　第５回委員会は２回にわたって開催する予定。次回会合は１１月２日に開き、残る再評価対象地区の審議・報告などを行う。