道 導入で成績加点へ／地方建協との意見交換経て／国交省 ＣＣＵＳ道・東北連絡会議

　国土交通省は２７日、ウェブ会議で公共工事における建設キャリアアップシステム（以下、ＣＣＵＳ）の活用・普及促進に向けた地方公共団体と建設業団体等のブロック別連絡会議（北海道・東北ブロック）を開催した。ＣＣＵＳの取組状況を交流。道は、今冬の各地方建協との意見交換を経た上で、ＣＣＵＳ導入に対して工事成績で加点するなどのインセンティブを検討していることなどを示した。
　ＣＣＵＳのさらなる普及を目的に開催したもの。国交省、開発局、東北地整、道、東北各県の関係者が出席した。
　開会に当たり、東北地整の稲田雅裕局長、開発局の橋本幸局長があいさつ。
　稲田局長は、技能者の処遇改善につながるＣＣＵＳの活用により、担い手確保につなげていく重要性を強調。「官民一体となって取り組んでいきたい」との考えを示した。
　橋本局長も官民一体となってＣＣＵＳに取り組む必要性にふれた上で、各地の実践を共有し、「建設業に携わる方々と意見交換しながら、導入に向けた検討を進めていくことが重要」とし、新４Ｋなどを含め、様々な取組を進めながら、担い手確保につなげていく考えを示した。
　このあと、国交省の担当者がＣＣＵＳの取組状況を説明。２０２１年９月末時点で約７０万人の技能者、約１４万事業者がＣＣＵＳに登録していることを紹介した。都道府県におけるＣＣＵＳにかかるモデル工事等の状況では、２２都府県でモデル工事の実施を予定しているとした。
　各ブロックの団体、道県の取組状況では、道がＣＣＵＳ導入によるインセンティブとして工事成績で加点する方策を検討していることを説明。各地方建協などと意見交換した上で、来年度から動き出せるよう調整を進めていく方針を示した。