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別線・市街地ルートに/21km 720~880億円試算/日高道静内~三石 第3回評価
2021/11/26付 DOTSU-NET NEWS
開発局は25日、札幌第1合同庁舎で社会資本整備審議会道路分科会第29回北海道地方小委員会を開催した。日高自動車道静内~三石間、道横断自動車道女満別空港~網走間、道横断自動車道蘭越~倶知安間の3路線の計画段階評価を実施。このうち、第3回評価となる日高道静内~三石では、第2回評価時に提示した3つの整備方針のうち、災害時の代替路確保などが特に優れていることから、延長約21キロメートルの「別線・市街地アクセスルート」を対応方針案として決定した。別線・市街地アクセスルートには、概算事業費として約720~880億円を試算。今後は、詳細な道路構造物などの検討を進め、新規事業採択時評価を経て事業化に備える。計画段階評価は、新規事業採択時評価の前段階において、政策目標を明確化した上でルートなど複数案の比較・評価を行うもの。日高道静内~三石の第3回評価、道横断道女満別空港~網走および道横断道蘭越~倶知安の第1回評価を実施した。
日高道静内~三石では、20年7月に実施した第2回評価において、地域意見聴取結果を踏まえ政策目標を設定した上で、「別線・市街地アクセスルート21キロメートル」「別線・最短ルート20キロメートル」「別線・一部現道改良・市街地アクセスルート21キロメートル」の3つの対策案を示した。
今回の第3回評価では、第2回評価後に行った地域意見聴取の結果を報告。多くの地域住民が、苫小牧市の医療拠点への搬送時間短縮や、津波浸水区間の回避と災害時の代替路確保を重視していること、JR日高線廃止により高速道の需要が非常に高まっていることを紹介した上で、安定性や時間短縮効果、代替路確保が特に優れていることから「別線・市街地アクセスルート」による対応方針案を提示した。
別線・市街地アクセスルートは、国道235号の北部を通る延長約21キロメートルのルートで、静内側から、道道平取静内線に接続するハーフIC、道道西川東静内停車場線に接続するフルICを整備し、道道富沢日高三石停車場線に接続するICについては、暫定的にハーフICで整備する計画。概算事業費として約720~880億円を試算している。
委員からは、「沿線の地域は緊急輸送や通院の需要が高く、早期の道路整備が必要」などの意見が挙がり、別線・市街地アクセスルートを対応方針案として決定。開発局は、道路構造物などの詳細な検討を進め、早期の新規事業化を目指す。
道横断道女満別空港~網走および蘭越~倶知安の2路線については、各地域の産業の特性および地域医療や災害時の課題などを紹介。委員からは「ニセコは外国人居住者が多いなど、地域の特性を踏まえたアンケート調査をしてほしい」などの意見が挙がり、開発局は意見を整理した上で地域意見の聴取を行い、政策目標の設定や概略ルートなどの対応方針案の策定を進めていくことを申し合わせた。
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