事業加速円滑化国債設定／５か年加速化対策の計画的執行／国交省 ２１年度補正予算から

　国土交通省は、２０２１年度補正予算で、新たに事業加速円滑化国債を設定した。成立時期の制約等から当初予算で発注していた複数年にまたがる国債工事を補正予算でも発注できるようにするもので、防災・減災、国土強靱化のための５か年加速化対策の計画的かつ早期執行に資する制度として期待されている。
　今回の補正予算から事業加速円滑化国債を新たに設定し、事業費ベースで１０３２億円を計上。複数年にわたる工事を早期に実施し、効果を発現させるため、補正予算でも国債工事を発注できるようにするもの。契約の次年度以降において、補正予算等の追加予算措置が可能となれば、前倒しで支払いができることなどを入札説明書に示すこととしている。