公共事業１０００億規模／本紙調査 工事等情報公表へ／道 ４定道議会に補正予算追加提案

　道は、開会中の第４回定例道議会に補正予算案を追加提案する方向で最終調整を進めている。国の２０２１年度現年補正予算案などに対応するもの。本紙調査によると、公共事業関係については、１０００億円規模の計上が見込まれる。あす１６日に予定されている議会最終日の本会議で提案し、即日可決となる見通し。発注３部では、国会での予算成立も踏まえ、順次、工事等情報を公表する予定だ。

　２１年度補正予算案における道開発事業費の追加補正額は、事業費ベースで２１６９億３２００万円。直轄に８５２億６５００万円、補助に１３１６億６７００万円を計上した。
　補助分を事業別にみると、農業農村整備が４５０億４６００万円、社会資本総合整備が３３２億８１００万円、水産基盤整備が１０６億１０００万円、道路環境整備を含む道路が１０２億４９００万円、治水が３９億７９００万円などとなっている。
　国会での予算成立が２０日の週と見込まれる中、道においても開会中の第４回定例道議会に、補正予算案を追加提案する方向で調整。公共事業費に関しては、流動的な要素を残すが、１０００億円規模の計上が見込まれる。
　補正予算案は、あす１６日に予定されている４定道議会最終日の本会議で提案する見通し。公共事業関係のほか、別途、新型コロナウイルス感染症対策の無料ＰＣＲ検査事業費や、道東の太平洋沿岸を中心に発生した赤潮被害対策の関連費として、２２０億円程度を追加するもようだ。
　予定どおり予算が成立した場合、全道１０建管は、対象案件を盛り込んだ工事等情報を２４日にも公表する方針。振興局関係は、現時点で年明け以降の公表が有力となっている。