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概略工程表開示を拡大/発注の約4割 42件で試行/開発局 22年度港湾・漁港等工事で

2022/04/21付 DOTSU-NET NEWS
 開発局の港湾・空港・漁港部門は、2022年度から概略工程表開示試行工事を大幅に拡大する。21年度に試行した工事において全ての入札参加者から労務、資機材の手配に大いに参考となったとの声が多数寄せられたことから、港湾・漁港はWTO、WTO準拠型、点在型、複数施設、材料調達に時間を要する工事、空港はWTO、WTO準拠型を対象に実施。22年度は全発注工事の約4割に相当する42件で試行する見通し。不調・不落を回避し、円滑な事業執行につなげる方針。

 概略工程表開示試行工事は、入札公告時に参考資料として当該工事の各工種に応じた工程を示すとともに、工事工程に影響する外的要因を掲載するもの。工程や外的要因が示されることで、労務、資機材の手配の参考とすることができる。
 開発局の港湾・漁港・空港部門では、21年度に「苫小牧港西港区真古舞地区岸壁建設」の1件で試行し、入札参加者を対象としたアンケートを実施した。
 結果をみると、全ての参加者が入札公告時の概略工程表開示に対し「参考になった」と回答。「発注者の工期等に対する考え方が分かり、労務の配置を含めた手配の大まかな予定を検討できる」「関連工事や関係機関協議など外的要因の予定が参考になった」「発注者と受注者の見解の相違が無くなり、効率的な作業ができる」などの声が多数寄せられた。
 多くの成果が得られたことから、22年度は概略工程表開示試行工事を大幅に拡大。港湾・漁港はWTO、WTO準拠型、複数の港湾・漁港を整備する点在型、一つの工事において複数の施設を整備する必要がある複数施設、屋根付き岸壁をはじめ、鉄鋼など材料調達に時間を要する工事、空港もWTO、WTO準拠型を対象に合計42件で試行する見通し。
 開建別の試行件数をみると、釧路は11件、室蘭は9件、函館は8件、稚内は7件など。対象別にみると、複数施設が20件、材料調達が9件、点在型が8件、WTO準拠型4件、WTO1件となっている。
 試行工事では、アンケート調査も実施。より良い制度に向けた改善にも力を注ぐ方針としている。

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