チェックシート活用へ／６月入札手続き案件から全件で／開発局 業務確認会議で試行

　開発局は、所管発注業務における業務確認会議でチェックシートの活用を試行する。業務確認会議をより一層充実したものとするため、業務環境の改善、履行期間・業務スケジュール、設計条件等を受発注者双方でチェック。確認状況と確認日、備考欄を設け、生産性向上、成果品の品質向上につなげる方針。６月１日以降入札手続き開始案件の全ての業務を対象に試行する。

　開発局は、作業時間や受発注者間のコミュニケーション不足の解消、設計ミスを発見する仕組みを構築し、品質向上を図ることなどを目的に２０１２年度から業務成果品質向上プロジェクトを展開している。
　プロジェクトは、履行期限の平準化、条件明示の徹底、業務確認会議、合同現地踏査、業務スケジュール管理表、ワンデーレスポンスなどを柱としている。
　２２年度からは、新たに業務確認会議においてチェックシートの活用を試行する。チェックシートは、業務計画書、履行期間・業務スケジュール、関係機関との調整状況、設計条件等、業務環境の改善など大きく１３項目を点検する内容となっている。
　業務環境の改善では、プロジェクトの業務環境の改善に明記された実施内容、留意事項を確認。履行期間・業務スケジュールでは、適切な期間となっているか、成果品の提出期限は合意できているかなどをチェックする。さらに、設計条件等では、前提条件等、条件明示チェックシートで確認したことなどを点検する。
　確認状況は、確認済み「〇」、調整あり「△」、未確認「×」、対象外「―」とし、確認できた段階で日付を記入。備考欄も設け、例えば成果品の提出期限の場合、部分的な成果の提出時期は後日協議などと記入できるようにする。
　６月１日以降入札手続き開始案件の全ての業務を対象に試行。業務確認会議のより一層の充実を図り、生産性向上、成果品の品質向上につなげる方針。