トップページ >
DOTSU-NET NEWS一覧 >
DOTSU-NET NEWS詳細
プレキャスト導入促進 VFMを検討/特性踏まえECI活用へ/日建連と開発局等 意見交換会
2022/06/10付 DOTSU-NET NEWS
日本建設業連合会(宮本洋一会長)は9日、ホテルポールスター札幌で2022年度「公共工事の諸課題に関する意見交換会」を開催した。対面形式での開催は3年ぶり。担い手の確保、生産性向上など4点をテーマに協議した。発注者からは開発局をはじめ、道、札幌市、東日本高速道路(株)北海道支社、鉄道建設・運輸施設整備支援機構北海道新幹線建設局の幹部ら30人、日建連からは本部および北海道支部の幹部22人が参加した。
冒頭、あいさつに立った橋本幸開発局長は「テーマはどれも受発注者が二人三脚で実現していくもの。忌憚なく意見いただきたい」、日建連の押味至一土木本部長は「先進的な取組などを提示いただき、活発なやり取りができれば」と実り多い協議に期待した。
意見交換会のテーマは、①適切な公共工事の実施②担い手の確保③品確法の的確な運用④生産性向上―の4つ。
①に関して日建連は、適切な予算と発注、適正な工期設定と条件明示、工程の共同管理、地方公共団体発注の建築工事おける設計図書の適正化等を要望。
開発局は、WTO工事での事例はないが、事業加速円滑化国債を活用するなど適切な予算を確保する。発注見通しでは、公告予定月を記載したPPI登録など早期の情報開示について、全国の開示状況を参考に今後検討するとした。
また、開発局では実施していないフレックス方式について、地方整備局等の状況を参考に事務手続きに支障がないか確認するなど実施を検討する。
②に関して日建連は、工事現場における週休2日の実現、技能者の処遇改善(建設キャリアアップシステムの普及拡大等)、技術者要件の改善を要望。
開発局は、WTO工事における土日閉所による週休2日工事について前向きに検討する。本年度の統一土曜現場閉所(週休2日促進デー)は「月2を目指す」として取り組む。WTO工事での実績がない週休2日交替制モデルを検討するとした。
また、CCUSに関わって、国土交通省所管一般土木工事で原則、WTO工事を義務化モデルとするとともに、それ以外を推奨モデルとして運用する方針となっており、今後も導入促進に向けて対応する。技術者要件では、本年度から「専任補助者制度」を試行しながらその効果を検証する。監理技術者育成交代モデルについては、育成した監理技術者の途中交代によっても工事品質が適切に確保されるかなど導入に当たって慎重に検討するとした。
③に関して日建連は、入札と契約に関する改善、設計変更に関する改善について要望。
開発局は、ダム1件で実施した技術提案・交渉(=ECI)方式について、工事の特性を踏まえ活用を検討する。受注者の負担軽減を目的に試行している一括審査方式について、積極的に活用するとともに、配置予定技術者の複数名申請は認めていないものの、全国の状況を参考にしつつ今後検討するとした。
④に関して日建連は、施工業務の効率化、プレキャスト工法の活用拡大、新技術とDXの現場実装について要望。
開発局は、プレキャストの導入促進について、本省で検討を進めている省人化や働き方改革、環境負荷低減などプレキャストの優位性を含めた総合的な評価(=VFM)を、開発局でも全国の動きに合わせて検討する。BIM/CIM活用について、次年度、小規模を除く全ての公共工事における原則適用に向けて取り組む。また遠隔臨場について、本年度から対象工種のある工事は原則、全てに適用するとした。
道や札幌市などの担当者も該当するそれぞれの要望、提案に対して回答した。
その他のDOTSU-NET NEWS 一覧
生産空間守る物流網を/食料安定供給で強靱化も/開発局 2050年本道のあるべき姿
2022-06-10付 DOTSU-NET NEWS
開発局は9日、札幌第1合同庁舎で連携協定締結企業との「2050年の北海道の姿を考える懇談会」を開催した。生産空間を守り物流コストを低減するには高規格道路の延伸が必須となっていることを共有。国際情勢が不安定となる中で食料安全保障の重要性が増...新規の雇用・女性活躍支援など/全振興局で設定/道農政部 22年度総合評価選択項目
2022-06-09付 DOTSU-NET NEWS
道農政部は、2022年度簡易型総合評価落札方式における振興局別の評価項目設定状況をまとめた。地域選択項目をみると、担い手の育成・確保では、全振興局が「新規の雇用」「高年齢者継続雇用」「女性の活躍支援」を設定。地域の守り手確保をみると「季節...10.1%増562億円/本紙集計 発注者支援除く/開発局 21年度最終委託発注額
2022-06-09付 DOTSU-NET NEWS
開発局の設計変更を含む2021年度委託発注額が、本紙集計でまとまった。発注者支援業務を除き、総額は前年度と比較して10.1%増の562億4800万円。札幌、函館など9開建と本局で前年度を上回った。 20年度ゼロ国債、翌債は全額、長期国債は...86地区、1499億/本年度開始は58地区に/道農政部 道営農業調査計画地区
2022-06-08付 DOTSU-NET NEWS
道農政部は、道営農業農村整備事業における2022年度調査計画地区の概要をまとめた。86地区で、総事業費の合計は1499億3200万円。前年度と比べ、10地区、319億2200万円の増となっている。86地区のうち、22年度から調査に乗り出す...災害など社会変革に対応/年内に原案 来年3月成案化/道 社会資本整備重点化方針見直し
2022-06-08付 DOTSU-NET NEWS
道は「新・ほっかいどう社会資本整備の重点化方針」の見直しの方向性をまとめ、7日の道議会総合政策委員会に報告した。基本姿勢は維持するものの、切迫する巨大地震や頻発・激甚化する気象災害、脱炭素化などといった社会変革の動きに対応。年内に原案を取...計48地区、648億円/空知が地区数、事業費とも最多/道農政部 道営農業新規地区
2022-06-07付 DOTSU-NET NEWS
道農政部は、道営農業農村整備事業における2022年度新規地区の概要をまとめた。計48地区で、総事業費の合計は648億200万円。前年度と比べ、2地区、68億3200万円の増となった。振興局別にみると、空知が地区数、事業費とも最多で、10地...公共・単独3.9%増78億/稚内、留萌など7建管で増額/道建設部 22年度舗装工事予定額
2022-06-07付 DOTSU-NET NEWS
道建設部は、建管執行分の2022年度舗装工事実施予定額をまとめた。21年度ゼロ国債・ゼロ道債などを含む集計で、公共と単独を合わせた予算総額は78億100万円。21年度当初と比較して3.9%上回った。建管別では、稚内が39.3%増、留萌が2...5.5%減、80億円/旭川14億、札幌12億、小樽11億/建管別21年度舗装工事発注実績
2022-06-06付 DOTSU-NET NEWS
道建設部は、2021年度舗装工事発注実績をまとめた。10建管の合計は、前年度実績と比較して5.5%減の79億8600万円。建管別にみると、旭川が最多の14億円で、札幌が12億1900万円、小樽が11億2500万円などと続いた。管内業者の受...