有効・概ね有効は９割／道建設部 高評価受け取組継続へ／ワンデーレスポンスの調査結果

　道建設部は、２０２１年度に試行したワンデーレスポンスのアンケート調査結果をまとめた。取組について「有効・概ね有効」と回答した割合は、工事受注者、業務受託者ともに前回調査の２０年度を３ポイント上回る９１％。工事受注者からは「応対がスピーディーになっている印象」など肯定的な意見が寄せられた。良好な評価が得られていることから、同部では今後も取組を継続していくとしている。

　ワンデーレスポンスは、受注者が提起した現場の問題に対し、発注者が回答期限を設けて速やかに対処する取組。工事は請負額３５００万円以上、委託業務は全ての測量、調査・設計を対象に実施している。
　２１年度は、工事１２５４件、業務５１８１件の計６４３５件で試行。アンケート調査では、工事受注者８９人、業務受託者１１２人のほか、発注者５７人から回答を得た。
　設問は（１）適切に実施されたか（２）対応が困難な時、回答予定日を示し、回答されたか（３）工期短縮効果があったか（４）取組が有効だったか（５）その他意見・要望―の５つ。（１）をみると「実施・概ね実施」との回答は、前回調査と比べ、工事受注者が４ポイント増の９８％、業務受託者が１６ポイント増の９６％、発注者が５ポイント増の９７％だった。
　（２）における「回答あり・概ね回答あり」の割合は、工事受注者が４ポイント減の８９％、業務受託者が６ポイント減の８２％、発注者が６ポイント増の９５％に。（３）の「短縮・概ね短縮」の割合は、工事受注者が１９ポイント増の９８％、業務受託者が９ポイント増の９１％となった。
　（４）に対し「有効・概ね有効」と回答したのは、工事受注者、業務受託者ともに３ポイント増の９１％に。発注者は、３ポイント減の８１％だった。
　（５）をみると、工事受注者は「応対がスピーディーになっている印象」、業務受託者は「意識している人が増えると、スピーディーなやり取りで、スムーズな業務進行が可能となる。実際、昔よりも良くなっていると感じている」、発注者は「昔のように曖昧なまま回答しないということはなくなり、業者に負担となることは減ったと思う」などと回答。同部は、過年度に比較して良好な評価が得られていることから、２２年度においても取組を継続する方針。