７９３件、実施率３８.５％／函館１３４件、室蘭１２５件など／２１年度建管工事総合評価実施状況

　道建設部は、全道１０建管の発注工事における２０２１年度総合評価落札方式実施状況をまとめた。実施件数は前年度実績を５３件上回る７９３件。標準型が４件減の１件、簡易型が５７件増の７９２件となった。請負工事件数全体に占める割合は３８.５％で、３.２ポイント上昇した。建管別の実施件数は、函館が最多の１３４件で、室蘭が１２５件、札幌が１０２件、旭川が１００件などと続く。タイプ別でみると、通常の施工実績審査タイプの割合が増す結果となっている。

　２１年４月１日からことし３月３１日までに契約した請負工事を対象としたもの。
　全道１０建管の実施件数は７９３件。前年度実績と比較して５３件増加した。請負工事件数全体に占める割合は、３.２ポイント上昇し３８.５％となった。
　標準型は４件減の１件、簡易型は５７件増の７９２件に。簡易型のうち、施工計画審査タイプⅠ型は１０件減の２２件、同Ⅱ型は２件減の１２件だった。
　施工実績審査タイプは、通常型、特例型、地域型のほか、専門工事において、舗装型、電気型、工場製作型、橋梁上部架設を適用。前年度に３３件実施した災害復旧工事型はゼロだった。実施件数が最も多いのは通常型で、７５件増の５４４件に上っている。総合評価落札方式の適用工事に占める割合は５.２ポイント拡大し、６８.６％となった。
　建管別の実施件数は、函館、室蘭、札幌、旭川のほか、網走が６６件、釧路が６３件などとなっている。
　道建設部は、価格に加え企業の実績や品質確保に資する技術提案などを総合的に評価する総合評価落札方式を今後も適切に活用していく方針。２２年度は、工事内容や地域実情等を考慮しながら、技術評価項目から地域建設業経営環境評価を除いた施工計画審査タイプ（技術力重視型）の試行も計画している。