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国家PJ さらに加速/「IIM―1建設計画」起工式/最先端の半導体を道、千歳市から

2023/09/04付 DOTSU-NET NEWS
 世界最先端の半導体を北海道、千歳市から―。Rapidus(株)(東京)による次世代半導体プロジェクト「IIM―1建設計画」の起工式が1日、千歳美々ワールドで執り行われた。同社の東哲郎会長や小池淳義社長、設計・施工を担う鹿島建設(株)(東京)の天野裕正社長のほか、西村康稔経済産業大臣や鈴木直道知事ら来賓を含め約130人が出席した。工場の本道立地決定からわずか半年と、目まぐるしいスピードで迎えた本格着工の節目。国家プロジェクトの成功に向け、今後は周辺インフラの整備をはじめとする関係者一丸の取組が一層加速していくことになる。

 昨年8月に設立されたラピダス社は、次世代半導体製造拠点整備の舞台に千歳市を選定。初弾となるIIM―1建設計画を始動し、2025年のパイロットライン完成、27年の量産開始を目標にプロジェクトを進めている。
 建設地の千歳美々ワールドで挙行された起工式では、同社の小池社長や鹿島の天野社長らが鍬入の儀に臨んだ。鈴木知事や千歳市の横田隆一市長らも玉串奉てんに参列し、工事の無事完成を祈願した。
 ANAクラウンプラザホテル千歳を会場とした記者会見で東会長は、デジタル社会が異例のスピードで全世界・全産業を変えていく時代の到来を見据え、最先端デバイスの製造を通して「北海道が世界に貢献する地域として注目されることを誇りに思う」と強調。小池社長は、起工式を終えた心境を「千載一遇」と表現し「二度とないこうした機会に恵まれうれしい。心新たに全力で尽くしていく」と述べた。
 鈴木知事は、ラピダス社の立地表明以降「(同社と)共に挑戦するパートナーとしてこれまで取り組んできた」と回顧。「まだまだ乗り越えなければならない課題はある」としながらも、スケジュールどおりの取組に努めるなどプロジェクトの成功に向けて決意を新たにした。
 記者会見終了後、道と千歳市、ラピダス社と施工者の鹿島建設がそれぞれ主催する起工披露式典を開催。岸田文雄首相はビデオメッセージで「最先端の半導体生産技術を国内で確立するわが国の半導体戦略の中核をなすプロジェクト。インフラ整備についても道や千歳市、関連企業と共に取り組んでいく」と述べた。

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