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千歳川と安平川の2案/道 10月上旬にも決定/次世代半導体製造拠点の水源候補

2023/09/08付 DOTSU-NET NEWS
 道は7日、札幌市内の第二水産ビルで次世代半導体製造拠点取水可能性調査事業委託業務の第2回有識者懇話会を開いた。水源候補地について、千歳川のほか、苫小牧地区工業用水道第2施設を取水候補地とする安平川の2案を抽出。次回の最終会合で、環境への影響や関係者間の協議・調整、事業費、工期の観点から総合的に取水の可能性を評価することを確認した。
 懇話会は、Rapidus(株)(東京)が千歳美々ワールドに整備する次世代半導体工場の2027年量産製造開始に必要な水の確保について、道発注の取水可能性調査業務と連携し、専門的な見地から意見を聴取するもの。
 8月下旬に初会合を開催し、有識者からは「水源候補地の決定プロセスにおいて、水利権や自然環境、経済性といった評価項目をしっかり検討する必要がある」などの指摘があった。
 今回の会合では、事務局が水源候補地の抽出に係るプロセスとして、千歳川、支笏湖、美々川、安平川、夕張川、地下水の候補地で、既往施設も考慮し8案を提示。自然環境保全等および取水可能性の観点から2回に及ぶ抽出作業を経て、千歳川と安平川の2案に絞り込んだことを報告した。
 千歳川の場合、本川からの取水に際し、新たな水源の確保や既存水源の振り替えなどによって水量を確保した上で製造拠点に送水。協議・調整が必要な関係者が多岐にわたることが見込まれている。
 安平川は、企業局が所管する苫小牧地区工業用水道第2施設から取水。未売水量の一部を活用することで工業用水を供給できる可能性がある一方、既存の工業用水利用者など関係者との調整が必要となる。
 水源候補地の選定に当たっては、評価項目として「環境影響」「協議・調整」「事業費」「工期」の4項目を設定。取水施設やポンプ場、送水管といった施設の工事費など水の供給に必要な事業費の算出、施工工程の概略検討などを行う。
 今月下旬から10月上旬に最終会合を開き、2案の評価内容や水源候補地の選定の妥当性について協議する予定。道では、量産開始までに必要水量の取水が可能かも加味した上で、早ければ10月上旬に候補地を決定するとしている。

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