総合評価工事 現時点で７開建／負担軽減に向け取組広がる／提出書類の一部事前申請受付

　開建所管工事における一般競争入札・総合評価落札方式での提出書類の一部事前申請受付に関し、取組が着実に広がりを見せている。対象となる項目や事業部門、適用期間は部局ごとに一部異なるものの、本紙調査では、本年度から新たに実施する札幌や釧路など、現時点で７開建が事前受付を予定。業界からも入札手続きの負担軽減に資するものと期待が寄せられており、未実施の開建においても今後検討が進む見通しだ。

　事前申請受付は、工事発注の集中が予想される時期における入札参加者および発注者双方の手続き負担軽減を図るもの。
　入札時に提出する技術資料のうち、手続きごとに変動しない項目について事前受付を行うことで、従来よりも手続きの簡素化が図られる。
　前年度までは半数程度にとどまっていたが、現時点で本年度は札幌、小樽、室蘭、釧路、帯広、留萌、稚内の７開建が実施を予定。このほか旭川は実施の有無を含め検討中としているほか、函館は他部局の状況を踏まえながら今後の対応を検討していく見込みだ。
　網走は、事前受付ではないものの「災害活動の実態等」に関し、証明書類を１度提出した場合、２回目以降は技術資料提出様式に１度目の工事名等を記入することで、同じ証明書類の提出を３年間にわたって省略することができる。

　対象となる事業部門、工事区分、適用期間などについても、部局ごとに異なるため留意が必要。例えば、札幌では１０月１日から来年３月３１日までに入札公告を行う工事を対象としているが、釧路では１１月１４日から来年７月３１日までとしている。