全工事業務で １０月から運用開始／労働環境改善PJも本格化／道建設部 ワンデーレスポンス

　道建設部は、これまで試行を進めてきた「ワンデーレスポンス」と「労働環境改善プロジェクト」について、１０月１日から本格運用を開始する。ワンデーレスポンスでは現在、全ての業務および３５００万円以上の工事を対象としているが、本格運用に伴って工事についても全てを対象とする方針。同部では、受発注者双方の労働環境改善に向けて今後もアンケート調査を行い、取組効果や課題等の把握を進めていく。

　同部では、建設業を若年者にとって魅力ある産業として成長・発展させるために各施策を推進。
　このうち、ワンデーレスポンスは、工事現場における施工効率向上を図るために、受注者からの質問等について発注者は「その日のうち」または「翌日」に回答することを定めているもの。回答に時間を要する場合は、受注者との協議の上、回答期限を設定するとしている。
　２０１４年から委託業務を対象に試行を開始。段階的に対象を拡大し、現時点で全ての委託業務と３５００万円以上の工事を対象としている。
　労働環境改善プロジェクトは、受発注者双方が協力し、週休２日の促進や時間外労働の縮減等の取組を強化するもの。重点取組事項として「フライデー・ノーリクエスト＆マンデー・ノーピリオド」を設定。月曜日を期限とした依頼を金曜日に行わないなどと定めており、１５年から試行を開始している。
　ことし４月には、取組の周知を目的に、各建管におけるポスターコンテストも実施してきた。
　同部では、来年から建設業でも適用される時間外労働の上限規制などの対応に向け、１０月１日からワンデーレスポンスと労働環境改善プロジェクトの本格運用を開始する。ワンデーレスポンスでは、対象を全ての工事と業務として取組を拡大する方針。
　本格運用に伴い共通仕様書にも掲載する。