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今冬 狩勝峠で実証実験/高規格道路で自動投雪開始へ/開発局 i―Snow第14回会合
2023/12/14付 DOTSU-NET NEWS
開発局は13日、TKP札幌駅カンファレンスセンターで除雪現場の省力化による生産性・安全性向上を目指すプラットフォーム「i―Snow」の第14回会合を開催した。今冬の取組として、38号狩勝峠でシュート投雪自動制御改良、みちびき不感地帯対策に関する実証実験を行うことを説明。除雪装置自動制御付ロータリ除雪車は追加配備を行い、今冬から新たに高規格道路で自動投雪を開始することを示した。i―Snowは、除雪現場の省力化による生産性・安全性の向上に関する取組プラットフォームの通称。積雪寒冷地特有の地域課題の解決、地域発のイノベーションに向け、産学官民の幅広い連携のもと2016年度に発足した。
冒頭、米津仁司建設部長は、策定作業が進む第9期北海道総合開発計画においてデジタル技術の活用が盛り込まれていることを紹介。i―Snowに関しても計画に基づく重要な取組であるとした上で「実際の除雪現場での活用が徐々に進んでいるが、いろいろな知見を重ね、より良い活用につなげていけたら」とし、忌憚のない意見を呼びかけた。
このあと、開発局と寒地土木研究所の担当者が今冬の取組について説明。吹雪時の映像鮮明化装置を全道で97台追加配備することや、除雪装置自動制御付ロータリ除雪車は深川留萌道、334号知床峠に追加配備することを示した。凍結防止剤散布支援システムは、路面画像からAI学習機能を活用し、凍結防止剤を自動散布する新たな機能の試行に乗り出す。
シュート投雪自動制御改良、みちびき不感地帯対策に関する実証実験は38号狩勝峠で実施。期間は来年1月22日から2月2日までを予定しており、シュート挙動の安定性、磁気マーカの適切な設置間隔・位置などを検証する。
このほか、自動操作対象機械は拡大を検討。北陸地方整備局が開発した除雪トラックの自動化技術をベースに、北海道特有の作業装置の自動化を検討する。今後は高規格道路など除雪条件の良好な実現場への導入も見据えている。ワンオペ化は、関係機関協議も整ったことから、さらなる拡大を見込む。
東日本高速道路(株)北海道支社の担当者は「準天頂衛星システムを活用したロータリ除雪車の自動化と運用開始」について情報提供。ロータリ除雪車の自動化技術が完成したため、今冬期から道央道岩見沢IC~美唄IC間で運用を開始するとした。
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