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適用範囲 面整備へ拡大/各出張所・振興局2件以上試行/三者技術検討会で24年度 - 道農政部

2024/02/05付 DOTSU-NET NEWS
 道農政部は2024年度から、工事着手前段階で行う三者技術検討会の適用範囲拡大における試行工事を実施する。対象は、これまで定めのなかった面整備を含め、複数工種を実施する予定価格2億円以上の農業土木工事。4月以降発注分の工事を原則として、空知・上川・オホーツク・十勝の4振興局は各出張所で2件以上、それ以外は各振興局で2件以上の試行を予定している。検討会の開催に当たっては、設計を担当したコンサルタントの人件費や旅費を発注者が負担。設計者および受発注者による意思共有の取組を広げ、円滑な施工につなげたい考えだ。

 農政部では、施工管理の効率化と工事目的物の品質確保を目的に、施工者・設計者・発注者による三者技術検討会を実施。主に橋梁工や用排水機場をはじめ、高度な技術計算を要する構造物などの設計思想や施工上の留意点といった内容について確認する場としている。
 近年、建設業における土木技術者や作業員の高齢化、担い手不足などへの対応で、発注ロットが大型化する傾向に。一層の業務の効率化が求められる状況を踏まえ、同部は24年度から適用範囲の拡大を図る。
 具体的には、これまで対象としていなかった面整備を含め、農業用用排水路などとの複数工種を実施する農業土木工事で試行。コンサルの人件費や旅費は、発注者が負担する。試行対象工事の特記仕様書に検討会を実施する旨を記載する。
 4月以降に発注する予定価格2億円以上の案件で、空知・上川・オホーツク・十勝は出張所ごと、その他は振興局ごとにそれぞれ2件以上を目標に試行工事を選定。3月31日以前の既発注工事についても、受発注者協議によって試行が可能となる。

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