配点に差設ける方向／３５歳以上採用での加点拡大案／道建設部 次期資格審査の検討状況

　道建設部は、２０２５・２６年度競争入札参加資格審査に向けた検討を進めている。地方建設業協会との意見交換会では、技術・社会点の評価項目のうち「担い手の確保」に関し、満３５歳以上の者の採用にも加点する対象拡大案を示しているが、配点には差を設ける方向で調整を図るもよう。業界の持続的な発展に資する観点から考えると、満３５歳未満の者の採用に付与している現行の１２点よりも引き下げる公算が大きい。

　道の競争入札参加資格審査を巡っては、２１・２２年度に技術・社会点の評価法を大幅に改正。「工事施行成績」の配点を２倍にするなど、最大値を２２５点から３７８点に引き上げ、客観点と技術・社会点の比率を９.１対０.９から８.５対１.５に改めた。
　２３・２４年度と同様、２５・２６年度に向けても業界を取り巻く状況に大きな変化がみられないことから、最大値３７８点は維持するもよう。主な改正案を追うと「担い手の確保」において、満３５歳以上の者の採用にも加点する対象拡大案などが示されている。
　現行は満３５歳未満の者の採用を対象としていたが、道内における高卒者数の減少に伴い、満３５歳以上の者の採用にも加点するもよう。
　担い手の確保・育成に力を注ぐ観点を踏まえると、配点には差を設ける見通しで、現行の１２点よりも引き下げる方向で調整を図るものとみられる。