１０～１１日 渡島で研究会／モデル事業４振興局５地区で／地域農業に適した畑かん推進 － 道農政部

　道農政部は、地域農業に適合した畑地かんがいの推進に取り組んでいる。本年度は畑地かんがい推進モデルほ場設置事業として、後志、渡島、上川、十勝の４振興局で計５地区を実施。今週１０日から２日間、渡島管内で畑地かんがい試験研究会等の開催を予定しており、各作物に適した散水方法などに関する知見を共有する。近年の高温状況下、畑地かんがいによる夜間散水で地温の抑制が図られた事例もあることから、施設の活用が図られるよう引き続き取組を進めていく。
　同部では、畑地かんがい技術の確立と円滑な末端施設の利用推進に向けた普及・啓発を目的に、１９９０年度から畑地かんがい推進モデルほ場設置事業を展開。２０２３年度までの完了地区は、８管内で２９地区に上っている。
　取組の一環として、例年、農業試験場や普及センターの職員も交えた研究会および現地検討会を開催。本年度は今月１０、１１日の２日間日程で渡島管内を会場に開催する。
　初日の研究会では、２３年度に完了した網走川中央地区（大空町）の事業報告を実施。このほか、赤井川地区（赤井川村）、上磯地区（北斗市）、美瑛地区（美瑛町）、芽室びせい地区（芽室町）、南幕別地区（幕別町）の継続５地区の調査経過について共有する。２日目は上磯地区を訪問し、リールマシンによる実際の散水を視察するなどして導入促進に向けた取組の参考とする。