対象は修繕６ヵ所／日昼部、羽衣、天狗岩など／トンネル長寿命化２５年度着工物件 － 道建設部

　道建設部は、北海道トンネル長寿命化修繕計画に係る２０２５年度着工物件を公表した。対象は６ヵ所で、措置内容はいずれも修繕。主な施設として、函館建管所管の北檜山大成線日昼部トンネルや旭川建管所管の天人峡美瑛線羽衣トンネル、釧路建管所管の知床公園羅臼線天狗岩トンネルなどを盛り込んでいる。
　道管理の道路トンネルは１２８ヵ所で、大半を１９７０年代から８０年代にかけて建設。完成から５０年以上経過した施設が加速度的に増加しており、損傷の発生リスクが高まっている。
　こうした状況を踏まえ、道建設部は２０１７年度に北海道トンネル長寿命化修繕計画を策定。施設ごとに５年に１回の点検を実施し、道路トンネルの高齢化を踏まえ、維持管理コストの縮減と平準化を図りながら対策を施している。
　北海道トンネル長寿命化修繕計画に基づく２５年度着工物件は６ヵ所。措置内容は全て修繕で、日昼部トンネルや羽衣トンネル、天狗岩トンネルのほか、小樽建管所管の小樽定山渓線朝里峠トンネル、稚内建管所管の枝幸音威子府線歌登トンネル、釧路建管所管の根室浜中釧路線榊町トンネルを対象に整備を進めていく。
　２５年度着工物件の詳細はつぎのとおり（（１）トンネル延長（２）完成予定年度）。
◆早期措置段階（判定区分Ⅲ）
▼小樽建管
▽朝里峠トンネル＝（１）６１５.５メートル（２）２６年度
▼函館建管
▽日昼部トンネル＝（１）１１６１メートル（２）２６年度
▼釧路建管
▽天狗岩トンネル＝（１）８５０メートル（２）２７年度
▽榊町トンネル＝（１）１０８メートル（２）２６年度
◆予防保全段階（判定区分Ⅱ）
▼旭川建管
▽羽衣トンネル＝（１）８７２.５メートル（２）２６年度
▼稚内建管
▽歌登トンネル＝（１）５２６.５メートル（２）２６年度