設計・施工段階 より一層活用を／開発局でも積極的に実施／農水省 ＰＣａ導入促進へ通知

　農林水産省は７日付で、国営土地改良事業等におけるプレキャストコンクリート製品の導入促進に関する通知文書を発出した。これまでも現場条件に応じて適材適所で活用を図ってきたが、設計・施工段階等において、より一層促進するよう要請。導入の可否に精査が必要な場合の検討方法なども詳細に示している。開発局の農業部門でも、引き続き積極的な活用に努める方針だ。
　プレキャスト施工は、建設現場の省人化や工期短縮、安全性向上、働き方改革の実現などに寄与するもの。
　特に本道は、寒冷地ならではの過酷な気象条件下で生コン打設を行うよりも、工場内で製造するプレキャスト製品の方が品質が安定するものと期待されている。
　国営土地改良事業等では、車両による運搬が可能な規格のコンクリート構造物については、原則、プレキャスト化。今回の通知文書をみると、より一層の導入促進を求めた上で、導入の可否に精査が必要な場合の検討方法などを示している。
　さらに、工期短縮効果、安全性向上効果、施工性、周辺交通に与える影響等について、適宜計上の上、比較検討することも明記している。
　開発局の農業部門においても、関係業界団体からの要望等も踏まえ、今後も積極的な活用に努める方針としている。