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対応方針案 別線市街地に/概算事業費1050億~1250億円/中川~天塩間の計画段階評価 - 開発局

2025/12/12付 DOTSU-NET NEWS
 開発局は11日、札幌第1合同庁舎で社会資本整備審議会道路分科会第40回北海道地方小委員会(委員長・岸邦宏北大大学院教授)を開き、道縦貫道中川~天塩間の第3回計画段階評価を行った。地域意見聴取の結果を踏まえた対策案の比較評価を実施。審議の結果、全ての政策目標の達成が見込める「別線市街地アクセスルート」を対応方針案とすることを決めた。概算事業費は約1050億~1250億円。今後は、新規事業採択時評価に向けた検討に移る。

 計画段階評価は、新規事業採択時評価の前段階において、政策目標を明確化した上でルートなど複数案の比較・評価を行うもの。委員会で遠藤平建設部長は、3回目を迎える計画段階評価に際し、忌憚のない意見を呼びかけた。
 道縦貫道を巡る現在の状況をみると、士別剣淵IC~名寄IC間24キロメートルと音威子府バイパス(音中道路)19キロメートルが事業中。審議対象となっている中川~天塩間に関しては、2025年度内に開通予定の音中道路と北側で接続する区間になる。
 前回の会合では、別線整備によって課題個所を回避し市街地へのアクセスにも配慮した「別線市街地アクセスルート約20キロメートル」、酪農農地を極力回避する「別線山側ルート約21キロメートル」、現道改良によって課題個所を極力解消する「現道改良ルート約21キロメートル」の3案を示していた。
 比較評価の結果、全ての政策目標の達成が見込め、地域が望む重視・配慮すべき項目に概ね適切に対応が可能な別線市街地アクセスルートを対応方針案に決定した。概算事業費は約1050億~1250億円としている。
 インターチェンジの詳細な位置や構造については「医療拠点へ円滑にアクセス」「市街地から円滑にアクセス」「道の駅等の休憩施設に円滑にアクセス」といった観点を考慮し配置を検討していく。
 今回の会合では、自治体への意見照会結果も提示。鈴木直道知事は、物流効率化や救急搬送における速達性・安定性向上などといった多くの整備効果に言及しながら「地域の意見を十分反映していただくとともに、当該道路を早期に事業化していただくよう特段の配慮を」と求めた。
 各委員は「一日でも早く着工を」などと要望。調査区間も依然として存在することから「少しでも早くつなげていくべき」と、ネットワークとしての整備の重要性を指摘する声もあった。

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